流れる雲のように

世界的にみれば物質的には豊かになったのに心のほうはすこしも豊かになったような気になれない。 社会が豊かになればなるほど便利になればなるほど比較級数的に幸せにちかづくと信じてきたのに。 反対に物質的な豊かさをえてなにかを失ったという実感はまち...

ブスは社会悪

「大人とはなにごとも自分でものごとを決められる人」と子供たちはおもっている。 するといまの親父はどうか。「いまだ大人になれず」の状態ではないか。 会社で上司に相談せずになにを決められるか。 家庭で妻の意向を無視して決められることがどのくらい...

あなたの精神の健康のために!

あなたがだまされやすい人間かどうか。 こんな問いはどうでしょう。 「主婦たるもの、家族のために夕食は心をこめて作るものだ」、どうおもいます。 わるくありませんよね。ただ「そうだそうだ」と、やみくもにこの考えを信じるとなると、女も男も先々ろく...

姑になった男たち

それにしても古い女と書いて姑(しゅうとめ)とはそのものずばり、あっけらかんとすごい字を考えたものです。 こんな字を考える人は世のなか「怖いものなし」でしょうね。 舅(しゅうと)は古い男とは書かず臼男、なんなんでしょう。 概して漢字は年寄りに...

新幹線は嫌いだ

十五年前、三十八のときはげていることに気づいた。 正確に言うと気づいたのではなく、気づかされたのです。 車のなかで後ろに座っていた妻が「あぁはげている」と叫んだのです。 家で手鏡を見てすっかりはげだしていることに気づかされ、ただただ悄然(し...