絵本が平屋になる日

われわれ本の仕事は一台数百万も数千万もする車や宝石を売っているわけではありません。千円前後高くても二、三千円。 出版の基本は多品目少量生産。一番大事なのは日々のリピーターです。お客さまから信頼を得、また本を買いにこようとおもっていただく。こ...

おとなは風

映画が好きです。 なにかというと映画に関した本を読むのも好きです。 ちかごろ読んでおもしろかった本は、『羅生門』『生きる』『七人の侍』の脚本家橋本忍さんの『複眼の映像 私と黒澤明』。 題にあるように、監督黒澤明との交友を脚本家の目を通して語...

きたえられた子供

詐欺指数という言葉があります。 しかし世の中では流通していません。わたしが最近おもいついた言葉ですからあたりまえです。 世の中には詐欺指数の高い職業と低い職業があります。 詐欺指数の一番低いのは農林水産業と手工業、なんといっても物作りです。...

文楽と絵本

毎週日曜、楽しみにしている新聞の書評があります。 毎日新聞の書評です。著名な書評子と読みごたえある内容。おすすめです。 犬との散歩の途中、駅のキヨスクに行って買ってきます。阪神が勝った日はディリースポーツも買います。 家に帰ってコーヒーでも...

なぜ心ひかれるのか

子供の年齢に適した絵本がある。 これはうそです。 自信をもっていえます。 もちろん理由があります。 「家族みんなが楽しめる絵本でした」「一歳半の子供が夢中になったのには驚きました」など、おおくの読者カードを三十年ちかく読んできました。 ある...