有川 裕俊

なにはともあれ前途洋洋

学校信仰というものは明治時代に生まれた。 ところが博物学の南方熊楠さん、書と料理の北大路魯山人さん、作曲の武満徹さん、建築の安藤忠雄さんなど独創的な仕事をした人は独学の人に多い。 小説家はみな独学。小説講座に通って文豪になった人はいない。絵...

あなたはなにをいいたいのですか

幼児教育に5領域というものがある。 人間関係、環境、言葉、健康、表現の5つ。子どもの行動、生活を5つのジャンルに分ける。つまり分類する。 なんでも分類する。これが近代の悪いクセではないか、とおもうことがある。それにしても人類が分類というもの...

ソウイフヒトニ ワタシハナリタイ

テレビを観て感激することがある。 最近、感激したのはパラグライダーでプロペラを背負ってのカメラ撮影。 テレビでたまたま観て、とてもおもしろかった。超低空飛行で飛ぶ。その見事なこと。思わず見入ってしまった。ヘリコプターでは撮れない超低空。それ...

キツネにつままれたい

知ってるかな、車のハンドルにはクリアランスというものがある。止まっている車のハンドルを持つと少し動く。つまりハンドルにはゆとりというか余裕がある。 一般的には「ハンドルのあそび」といっている。そのあそびの機能がないと事故になる。ハンドルにあ...

ある日、突然

宮城県の石巻に行ったときのこと。 宮城県は漫画家の石ノ森章太郎さんの出身地で石巻には石ノ森さんを記念する会館もあった。そこの鉄道、仙石線の車体に石ノ森さんのキャラクターが描いてあった。キャラクターには色が施されていた。それがはっきり言ってお...