ラジオ版・絵本のちから

第59回「間違いだらけの絵本選び」

一番目の間違いは「この絵本は、良い絵本か」と考えてしまうことです。良いと考えると、同時に悪いという考えが頭をもたげてきます。

第58回「素っ気なく描きたい」

荒井良二さん作『こどもたちはまっている』(亜紀書房刊)についてお話ししました。マッチ棒のような子どもの表情からいろんなことを読みとることが出来る、絵本は本当にいいものだと思います。

第57回「ハッと気づく」

絵と言葉で複合的に提示されると、自分で「ハッと気づく」ことがあります。自分で「ハッと気づく」、ここが何にもまして大事なところです。媒体として絵本は、この「ハッと気づく」が得意中の得意と言っていいでしょう。

第56回「幸せになろうと思って……」

生活に楽しみや趣味を持つ、そこに「幸せの芽」がある。どこまでいっても絵本は趣味です。人生における趣味の第一歩に絵本がなってくれるとうれしいですね。

第55回「残しておく」

絵本にとって大事なことは学習や指導、ましてや教訓ではなく、子どもの自発性が生まれるか否かです。そのためには文と絵のなかに読者が想像する余地を残しておく必要があります。