- 戸田:
- 有川さん、今日もよろしくお願いいたします。
- 有川:
- はい、よろしくお願いします。
- 戸田:
- 今日は、福山出身の絵本作家おおなり修司さんのお話ですか。
- 有川:
- 5〜6年前になりますが、おおなりさんから絵本の原稿をいただきました。実は、おおなりさんの結婚相手が絵本館スタッフなんですよ。
- 戸田:
- そんなことおっしゃっていいんですか(笑)。
- 有川:
- いいんじゃないでしょうか(笑)。
僕は知り合いから原稿を渡されるのが好きではないんです。気が弱いものですから、箸にも棒にもかからない原稿だと、お返しする時に困ってしまうので。そしたら、どの原稿も素晴らしい。高畠那生(なお)さん以来のことでした。 - 戸田:
- (笑)。
- 有川:
- 第一作は『だるまなんだ』でした。冒頭、見開きの文は「だるまさんが」だけ。「だるまさんが」だけだと、だるまさんがどうしたのと読者は思いますでしょう。次の見開きで「ならんだ」となる。「だるまさんが」だけなので、かえって次のページへの推進力が生まれるんですね。実に素晴らしい。
- 『フワフワ』でも、最初原稿を渡された時に「絵本になるだろうか」と思ったんです。ところが立派になるんですね。その勘所を、おおなりさんは良く心得ているんです。そこがすごい。
- 戸田:
- そうなんですね。
- 有川:
- 福山が生んだ大好きな井伏鱒二さんに続いて、おおなりさんと言ってもらえる日がくると嬉しいんですが。
井伏さんで「春の夜や いやですだめです いけません」というのがあります(笑)。これはなんでしょうか、戯れ歌ですね。たまたま福山の美術館に行ったときにみました(笑)。 - 戸田:
- そうですか(笑)。
- 有川:
- すごく気に入っているんです。
- 戸田:
- どこが気に入ったんですか(笑)。
- 有川:
- あの真ん丸な顔の井伏さんが、これをつくったと思うと…楽しいですね。いくら釣り好きとはいえ、ペンネームに鱒二。井伏さんの大元にあるのはユーモアですね。哀愁や悲しみのなかにもユーモアが隠されている。そこがなんともいえません。
- 戸田:
- (笑)。
- 有川:
- そんなゆったりとしておおらかな気分になれる絵本を、おおなりさんにもどんどん書いていただきたいと思っています。
先日、高畠純さんから『なぞなぞはじまるよ』の第2弾に着手したと電話をいただきました。文というか“なぞなぞ”は、おおなりさんです。 - 戸田:
- まあ、楽しみ!
- 有川:
- あの絵本は64ページです。通常絵本は24、28、多くて32ページですけど、64ページです。「なぞなぞ」が28 ページや32ページでは食い足りないと思い、おおなりさんが考えてくれた「なぞなぞ」を全部使うことにしたんです。結果64ページ、通常絵本の2倍、作家は印税を考えると割に合わないけれど、読者にとっては、かなりお買い得です。
この『なぞなぞはじまるよ』は、1も2も絵にヒントが隠されています。絵をただ見るだけでなく、絵を読んでください。頭の体操になります。 - 戸田:
- ええ、どれもおもしろくて、大人も楽しめます。
- 有川:
- 6月中旬くらいには出来ると思います。みなさん、楽しみにしていてください。
- 戸田:
- はい、待っています。高畠純さんと、福山出身のおおなり修司さんの絵本ですね!
有川さん、今日の放送が本日297回目で、300回へのカウントダウンとなります。 - 有川:
- すごいですね。
- 戸田:
- 絵本館のご好意で「ブックアンソロジー」のオリジナルグッズを作ってくださったんですよね。
- 有川:
- ええ、準備しています。
- 戸田:
- ありがとうございます。
もしかして、有川さんのポケットマネーでしょうか(笑)。 - 有川:
- おおきいポケットを持っていますからね(笑)。
- 戸田:
- 感謝感謝です。とてもうれしいです。ありがとうございます。
- 有川:
- 300回ですか、絵本館も今年で40年なんです。
- 戸田:
- おめでとうございます。
- 有川:
- 40と300では、絶対300のほうがエライ。盛大にお祝いできたらいいなと思っています。
- 戸田:
- ありがとうございます。
では、また来月もよろしくお願いいたします。 - 有川:
- よろしくお願いします。
- 戸田:
- 絵本館代表の有川裕俊さんにお話をお伺いしました。
絵本館から楽しい新刊が出ました。ご紹介させていただきます。丸山誠司さんの『くまがまく』。楽しい言葉遊びの幕開けです。
くまがまく
たねをまく
くまはまく
みずをまく
「まく」でお話が続いていきます。
くまが何かをまくと、いろんなことが次々と巻き起こり
ます。最後は笑顔をふりまき、みんなハッピー。
とっても楽しい絵本です。
(2018.3.13 放送)
2016年4月からエフエムふくやま「ブック・アンソロジー」に月1回、第2火曜日に出演しております。
インタビュアーは、パーソナリティの戸田雅恵さん。
番組の内容を定期的に掲載しています。なお、ラジオインタビューですので、その時はじめて聴く人もいます。同じような話が2度3度出てくることがあります。ご了承ください。
インタビュアーは、パーソナリティの戸田雅恵さん。
番組の内容を定期的に掲載しています。なお、ラジオインタビューですので、その時はじめて聴く人もいます。同じような話が2度3度出てくることがあります。ご了承ください。

だるまなんだ
おおなり修司・文/丸山誠司・絵 だれにも言ってはいけない爆笑のラスト。

フワフワ
おおなり修司・文/高畠那生・絵フワフワと舞うダチョウの羽根。それが、すべての始まりだった!

なぞなぞはじまるよ 2
なぞなぞの面白さと、絵本の楽しさをまた合体。待望の第二弾!

くまがまく
丸山誠司・作楽しい言葉あそびの"まく"あけでーす!