遊んでいればいいのだ

小学校2年まで鹿児島で過ごしました。
住まいは鹿児島市です。
遊びはもっぱら相撲。近所のおにいさんたちと毎日相撲です。
何千回とったか分りません。
3つ歳うえのおにいさんにはじめて勝てた日のことは今でも忘れません。

それに「山んこ」の喧嘩。
山んことは金の縞模様をもった蜘蛛です。
その山んこを山から捕ってきて、なかまの蜘蛛と1本の棒のうえで闘わせるのです。
負けるとあいての蜘蛛の糸でグルグル巻きにされ、血だか体液を吸われ死んでしまいます。
「ざんこくだな」などということを考えることもなく、強そうな蜘蛛を探しに山のなかを歩きまわったものです。

引っ越した東京での遊びはなんといっても野球。
6人もいればできるのでほとんどは三角ベース野球です。
毎日野球に夢中でした。教室では女の子とおはじきやお手玉もよくやりました。
いずれにしても小学校までは遊んでばかりです。
勉強は宿題すらやらず、日曜夜、テレビの人気番組ローハイドのエンディング曲“ローレン ローレン ローレン”がながれると暗い気持ちになったものです。
月曜日また宿題を持たずに学校に行かなきゃならないのですから。

そういえば夏休みの宿題もやらなかったことが2度あります。
1学期の通信簿をもらったその日に寝台特急「はやぶさ」で祖父母のまつ鹿児島に、そして8月31日東京へ帰ってくる。
その東京へ帰る車内のブルーな気持ちでみた北九州工業地帯の赤黒く染まった空。
今おもいだしてもいやになります。
明日から学校なのに宿題は何一つやっていないのですから。
「くそ暑い夏、子どもに宿題などだすなバカヤロー」といいたい。
それにつけても夏休み本を読ませて感想文を書かせる連中、はっきりいってこいつらもバカヤローです。
オワリ。

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