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耳がわるいのにも程があります。
このところベートーヴェンのピアノ協奏曲第85番「皇帝」を聴きます。
ことに第二楽章がすきです。
というのも、ある日このゆったりした楽曲のピアノ演奏を聴いていたとき、もしかすると右手人差し指だけですこしは弾けるのではないだろうか、とおもったのです。
バカでした。
そこでこの2ヶ月ぐらい毎日のように車のなかで「皇帝」の第二楽章を聴いていました。
もしかすると弾けるかな、とおもいながら。
はかない願望でした。
30年ほど前、FM局でクラシック番組の仕事をしていたことがあったので楽譜をすこしばかり持っていることを思いだし、本棚を探してみたら、あったのです。
音楽之友社、昭和47年10刷320円。
初版が昭和24年ですから23年で10刷です。
音楽之友社はえらいですね。
そこでさっそく楽譜を見てみると、ピアノは出だしのところから右手も左手も使っているんです。
ガッカリでした。高音ばかり気になっていて、いっこうに低音が聞こえなかったのです。
この程度の耳なんだ、と思い知らされて二度ガッカリです。
でもコンチェルトの二楽章はいいものです、ゆっくりしていてしずかで。
歳のせいでしょうか、だんだん第二楽章愛好家になりそうです。

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