作家と読者のセッション

絵本館は創作絵本が多いですね。

戦前、戦争中は鬼畜米英なんて言っていたのが、戦後はなんでも「アメリカ・ヨーロッパに学ぼう」になった。
人間すぐに極端から極端になる。
生活様式から教育、医学まで、戦後はすべてが欧米礼賛になってしまった。
いまは、その反省の時期なのかな。
ところが絵本の世界はいまでも欧米礼賛が続いているような気がする。
しかし、日本、アメリカ、ヨーロッパ、それぞれの絵本の世界があるのだと思う。
日本には俳諧という素晴らしいことばの芸の世界がある。
数人の人が集まる。
まず客人が五、七、五のはじめの五を詠む。
次の人がはじめの五を受けて七を詠む。
その次の人ははじめの五のことは、すっぱり忘れて前の七だけを受けて五を詠む。
それを続ける。
これが連句、または歌仙を巻くという。
まるでジャズセッションのような気合ですね。
この連句の会でとりまとめる力があったのが芭蕉。
あちこちに芭蕉がやってくると土地の人々は大喜び。
みんな集まり句会が催されたんだね。
こんな連句のような絵本が素敵だと思う。
作家が上の句を詠み、それを受けて読者が下の句を詠む。
作家が投げかける、読者が受ける。
インスパイアーだ。
そんな絵本の世界が楽しいとぼくは思う。
絵本の「おわりがスタート」とは、そんな気合の絵本のことです。

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