海は広いね、おじいちゃん

絵本館の出版第1号絵本は何ですか?

五味さんの「海は広いね、おじいちゃん」。
五味さんの家に通うようになって、出版第1号はなんとしても五味さんの作品でいこうとひそかに決めていた。
そんなときに「これ、どう?」と作品を見せてくれたのが「海は広いね、おじいちゃん」。
おじいちゃんが、「ぼちぼち 帰るとしようか…」とパラソルをたたむ場面で終わりかなと思ったら続きがあった。
その宇宙に帰るシーンを見て「ひえー、おもしろいなあ。
こりゃあ、いいな」と。それで絵本館の出版第1号は「海は広いね、おじいちゃん」になったの。

五味さんのおとうさんはシェイクスピアの研究をしていた学者で、それまでは五味さんの絵本をそんなに話題にしなかった。
だけど、この「海は広いね、おじいちゃん」を「眺望の広い、気持ちのいい本だね」と言っていたと五味さんがうれしそうに話してくれたのが、なつかしく思い出されますね。

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