有川さん、子どもたちを見ているの好きですよね。
子どもが絵本を読んでいるようすをみていて、「おもしろいなあ!」と思うことはたくさんあるよ。
 家の3人の子ども(3人とも成人だけどね)を見ていても、おもしろがるところは子ども子どもでいろいろだものね。
 いつも言うことだけど、「おまえは、こんなところが好きなのか。
 きょうりゅうが、そんなに好きなのか」とか「ここが、そんなに気になるんだ」って。
 当り前だけど、自分の子どもといっても、僕とは違う人間だからね。
 そんなふうに、子どもを見ていることが楽しみになれば、子どもと生活すること、子どもを育てるということが「しめたもんだ」になるね。
 反対に「こういうふうにならなければおかしいのに、なんでうちの子は?」と思っちゃうと基準が自分の外にあることになるから、地獄だよね。
 子どもにとっても、大人にとっても酷な話だね。
 こんなことに絵本は加担したくないな、そんな気がします。



