第66回全国カレンダー展の授賞式に出席してきました。
tupera tupera『へんしんカレンダー 2015』が、文部科学大臣賞(第3部門:金賞)を受賞しました!
tupera tupera 亀山達矢さんとデザインの小熊千佳子さんを囲んで、図書印刷の森さんと絵本館スタッフです。
レセプションパーティーでは、絵本館の有川が乾杯のご挨拶をさせていただきました。
審査委員長の浅葉克己さんと記念撮影。
へんしんカレンダーの特徴
通常のカレンダーのヘッダー綴じではなく、部分合紙の技術を使用して製造しています。
ヘッダー綴じが丁合いした本文をヘッダー紙でくるみ、圧着させることで製本するのに対し、部分合紙は本文の上部を糊付けしていきます。そのため、ヘッダー紙を使用しないで製本することができます。
合紙とは紙と紙をのりで貼り合わせる技術のことを言いますが、通常は用紙全面を貼り合わせ、幼児向け絵本やPOPなどを製造する際に使用することが多いです。部分合紙とは文字通り一部分だけを貼り合わせることを言います。
この製本手法を使用したのは、へんしんカレンダーの仕上がりに対応するためです。
目の穴をあけるため、より丁合い精度の高い製本様式が必要でした(ずれた状態で抜きを行うと、目が上や下を向き格好の悪いものとなってしまいます)。部分合紙は通常、ジグソーパズルを製造している機械を使用しています。新しい機械ではなく、従来の技術を活用して製造しました。
部分合紙後は抜きを行ないますが、このときにヘッダーの穴あけ、切り取りのミシン、目の半抜き、体部分の半抜きを一度に行ないます。目部分と体部分は一番後ろの台紙を残さなくてはならないため、調整をしながら作業しました。刃が深すぎるとカレンダーの強度が弱くなってしまい、浅すぎると抜け切らなくなってしまいます。
部分合紙にてカレンダーを作ったのは当社が初となります。(図書印刷)