絵描きとしての長さんをこの上なく尊敬しています。
もちろんナンセンスと言われるお話しも好きですが、それもあの長さんの絵がなければとても成立しません。
長さん以外に誰があのような絵を描けましょう。
みずみずしく、美しく、自由で、思うままに、力強いのにとても上品で。
「長 新太」というペンネームは新聞社のデスクの偉い人が勝手に、ロングで長い、新人で新、太くたくましくで太と付けられたと長さんのインタビュー記事で読みましたが、思いますに、その当時は新人で新だったのでしょうが、長 新太さんの新は、常に新しいの新ですね。
あんなにたくさんの作品を何十年も描き続けられて、それでいて、どれもが古くならない。
それどころかいつも誰よりも一番新しい、はっと息をのむほど新しい。
これからも長さんの絵本を開くたび、目がくらむほど新しく、くらくらし続けるんだと思います。
長谷川義史さんが選ぶ 長新太さんの絵本3冊
- 1.『かがみよかがみ…』(奥田継夫・文)サンリード♦1982年
- はじめて自分でえらんでお金を出して買った絵本です。それが長さんの絵本でした。
- 2.『そよそよとかぜがふいている』教育画劇♦2004年
- こんなに純粋ですべてにやさしい絵本があるでしょうか。風の中にひとり立つ長さんを感じます。
- 3.『みみずのオッサン』童心社♦2003年
- どこまでも どこまでも のページ
こんな美しい絵、みたことない。