Vol.7 マイケル・グレイニエイツ

日本が大好きで雨が苦手。
いつか梅雨のない北海道に住みたいとおっしゃる マイケルさん。
今回の来日も、個展やサイン会などでたくさんのファンとふれあえたすばらしいものとなりました。
さて、この「きいてきいてコラム」ではマイケルさんの意外な一面もみせてくれています。
どうぞお楽しみください。

1.日本語は、どんなところがむずかしいですか。

複雑。日本語には、まるで異なる言語がいくつかあるみたいです。

2.休日はどんなふうに過ごすのがすきですか?

わたしは「雇われの身」ではないので、いつが休日になるのでしょうか。

3.こどもの時に思っていた夢をおしえてください。

わたしはこどもの頃、制服のある仕事にとても憧れていました。
郵便屋さん、電車の車掌さん、パイロット、ガスや電気の集金人など。
それらのひとつになることが夢でした。

4.いつ絵本作家になろうと決心されましたか?影響をうけた絵本はありますか?

決心というより、自分にはお話作りの才があることに目覚めたということです。
それまでは他の人の文章にイラストを描いてました。
「影響」について語るのはわたしよりもわたしの本を読んでくれればわかるでしょう。

5.ちいさな虫も、やさしく描くマイケルさん。なかでもいちばん好きな虫はなんですか。

わたしの絵本の虫たちは比喩のひとつとして登場しています。
ですからかれらは、実生活におけるわたしの思いの反映なのであって、特に「虫がすき」というわけではありません。

6.すきな音楽は?すきな作曲家はいますか?

身近にいろんな音楽があるということは、好みのジャンルが幅広くなりますね。これが私の幅広いリスト。
日本・・・・椎名林檎
イギリス・・キング・クリムゾン
ジャズ・・・ギル・エヴァンス
クラッシック・ジョセフ・ハイドン
現代音楽・・・ジョルジュ・リゲティ

7.地球以外で住むとしたら、どの星を選びますか?その理由は?

長新太惑星にいけたらなぁと思います。
そこでの生活は「本当の自由」が、ちゃんと理解されているようなので。

8.マイケルさんにとって、フレスコ画の一番の魅力とは?

わたしは素材として石が好きなんです。
フレスコは石という材質と色彩とを一つに統合したものなのです。
すべての画法のなかで最も「呼吸している」画法だと思います。

9.いちばんすきな日本食は何ですか。

刺身、海草、発酵食品(みそ、ぬか、納豆など)、そば、豆腐、緑茶・・

10.自作以外で大好きな絵本を2、3冊おしえてください。

わたしは好みが、ときどき変わります。
限られた本のリストというのは、載っていない作品にとって不公平ですよね。
そこでわたしがすきな絵本というのは、自然界に存在するもの、つまり人の手にはよらないものを感じられるもの。
そして読み終わったあと、また読みたくなるような本です。