Vol.19 飯野 和好

今回の「きいてきいてコラム」は、自然の中でたくさん遊んだ少年時代を大切にされているすてきな大人!
飯野和好さんです。
絵本作家としてはもちろんのこと、ミュージシャンとしても多くのファンを魅了してやまないひみつが、いまここに!
どうぞお楽しみください。

ちいさな頃の最大の思い出はなんですか?

最大がいっぱいある中のひとつ。
家で母にバリカンで頭を刈ってもらっていて、ちょうど前頭部を侍のさかやきの様に刈っていた時、となりの遊び仲間に川へ泳ぎに行こうよ、と誘われ散髪途中のさかやき頭のままで泳いでいたら、川向こうの村の子達が泳ぎにきて「ワーイ、アラカンだアラカンだ!」(名優嵐寛寿郎のこと)とからかわれ、「ナニイッ!」と、川のあっちとこっちで石投げケンカをした事。
夏休みの思い出。

※さかやき「月代」別名つきしろ。
男子が前額から頭の中央にかけて頭髪をそり落とした髪型のこと。

初恋はいつごろ、どんな女の子でしたか?

初恋は小学6年生の時、お姫さまのような福田さんです。

はじめて買ったレコードは?

確か西部劇の映画音楽集。
赤いソノシートで。

お仕事中にかける曲は、やはりブルースですか?

ブルースです。

国も時代もとびこえて誰かと飲むとしたら、どなたとどんな店で飲みますか?

話のやりとりの楽しい人と居酒屋で。
やっぱり江戸のね。下町あたりの川べりの店がいいね。

Tシャツもスーツ姿もカッコいい飯野さん。
特にむずかしいと思われる粋な着物をきこなすコツを教えてください。

エイヤっと毎日江戸気分で着てます。
ふんどしをしめて、遊び心をゆるめにでれりと体に着ものを巻きつけて、程良いしめかげんで帯をシュッシュッと決めて、肝心なのは、着もの教室や気付けの先生の教えにしばられない事。
自分流我流の心得で着ものと付き合えば、ああ!なんと面白き衣類かな。
しぐさも楽し。雨の日には裾をはしょってね。

映画に主演されるとしたら、どんな役をどんな人とやってみたいですか?

友人達と映画(アクション)や芝居(時代劇)をやってみたけれど、自分は役者はだめだなあと…。
演出するのがとても楽しかったので、どちらかというと…。
でも映画は本当に好きです。

最近みた夢で「おもしろかったなあ」というのを教えてください。

夢の話はないしょにね…

廃刊されてしまった雑誌などで、「あれはおもしろかったなあ」というものがありましたら教えてください。

印象に残っているのは、「詩画集」と「カイエ」。

自作以外でお気に入りの絵本をいくつか教えてください。

「三びきやぎのがらがらどん」マーシャ・ブラウン
「よあけ」ユリー・シュルヴィッツ
「ちへいせんのみえるところ」長 新太
「いつもちこくのおとこのこ」 ジョン・バーニンガム
「100まんびきのねこ」ワンダ・ガアグ
「もじゃもじゃペーター」ハインリッヒ・ホフマン