妖怪俳句

おなじみ「妖怪シリーズ」の妖怪たちが
俳句で風流に挑戦!

え、妖怪と俳句、とんでもない?
と お思いでしょう。
ところが、見事に響きあって、とびっきりの面白さ!

いったんもめん、のっぺらぼう、てながあしなが、ぬりかべ、
ろくろくび、ちょくぼろん、ざしきわらし、続々ゾロゾロゾーロゾロ…。

新年、節分、春、夏、秋、冬、おおみそか。俳句でめぐる1年間。
妖怪たちの意外なお人柄(妖怪柄?)があらわれて、大笑いしたり、じーんとしたり。
その数、あわせて63句。
たっぷりたのしめます。

石津ちひろさんからのメッセージ

「妖怪俳句えほんを作りませんか?」とのご提案をいただいた直後は、「なんて楽しそうなの!」とたちまち心が弾んだものでした。ところが、いざ作ってみようとすると、妖怪俳句がなかなか私の中から生まれ出てこないのです。
そこで、心のなかに妖怪を棲まわせるべく、広瀬克也さんの「妖怪シリーズ」をただひたすら読みふけっておりました。するとある日お昼寝中に、「ひまわりと くびのながさを くらべっこ」という「ろくろくび」のための俳句が心に浮かび上がってきたのです。
ひとつ浮かぶと、つぎつぎに他の俳句も湧き出てまいりまして、いまのような形になんとかこぎつけることができたのでした。
妖怪シリーズを読みながら気長に待ちつづけたのが良かったかなと、いまでは心から思っています。

広瀬克也さんからのメッセージ

今回はちょっと趣を変えて『妖怪俳句』です。石津ちひろさんと一緒に作りました。石津さんの俳句にはユーモアがあふれている。妖怪だからこその楽しさ、とんでもなさ、ときには哀しさも詠まれています。なかには意外な一面を詠んだ変化球もある。それを「う〜ん、そうきたか」と頭をかかえて描くのも、とても楽しかったです。俳句でつづる一年間。妖怪たちも、のびのび楽しそうです。ぜひ、楽しんでください。広瀬克也

石津ちひろ・俳句
広瀬克也・絵
初版 2021年7月
48頁 266×204mm
ISBN978-4-87110-460-9
予価 1,500円+税

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妖怪オノマトペ
石津ちひろ・ことば/広瀬克也・絵 実は妖怪たちだって、オノマトペが大好き。
石津ちひろ
1953年 愛媛県生まれ
絵本作家・詩人・翻訳家
広瀬克也
1955年 東京生まれ
絵本作家、グラフィック・デザイナー