ねねねのねこ

無邪気で、ちょっと間抜けなねこがページからとびだしてきそうな絵本。

ねこ ねてる
ねこ ねがえりうつ
ねこ ねじれる
ねこ ねぞうわるい
ねこ ねごという

いたずらねこが、リズミカルに心地よく
あっちへこっちへユーモラスに動きます。
ねこ好きの人はもちろん、ねこ好きでない人も
最後のページで思わず頬がゆるんでしまうでしょう。

おおなり修司さんからのメッセージ

我が家には、一年ほど前から時々遊びにくる猫がいます。
その猫は、東京では珍しく大雪が降った日にやってきました。
まだ仔猫でとても寒そうだったのでつかまえようとすると、どこかへ逃げて行ってしまいました。
そして、次の日もその猫はやってきたのですが、やっぱりつかまえようとすると逃げてしまいます。
仕方なく僕と娘は、段ボールで作った猫の家を外に置いておきました。
すると次の日の朝、窓を開けると、段ボールの家から猫が顔を出したのです。
この作品は、その猫を見ていて、ふっと頭に浮かんできたお話です。
しばらくして、その猫はお向かいの家で飼われることになり、今でも時々うちに遊びにきてくれます。

北村裕花さんからのメッセージ

今回はねこをたくさん描きました。
ねこってからだ、やわらかいんですね。
じぶんでも「ねこ ね○○」とつくりたくなります。
お気に入りです。
ぜひ手にとってよんでみてください。

おおなり修司・文
北村裕花・絵
初版 2015年2月
32頁 200×218mm
ISBN978-4-87110-322-0
定価 1,300円+税

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エフエムふくやまブックアンソロジー

おおなり修司
1959年 広島県生まれ
俳優、ナレーター、絵本作家
北村裕花
1983年 栃木県生まれ
イラストレーター、絵本作家