Q & A

そこで二つの方法をおすすめします。
はじめは「本屋で絵本を選ぶ」です。
具体的に言えばまず子供と本屋に行く。子供にお金をわたす。親も子もそれぞれ勝手に本を選ぶ。ここで重要なことを一言。子供が選んだ絵本に絶対文句を言わない。これはことに重要です。自由に選んでいいといっておきながら「もうあなたは一年生でしょう。もっと文字のおおい本にしなさい」とか「もっと品のいい絵本にして、いやだわ」などと品のないことを無神経にいう親。いやですね。登った梯子を外すような言動というかやる気を失せさせる特効薬的言動です。

girl2.gif人間の子供にたいして「ああすればこうなる」と考えるのはやめよう。ある一定の刺激を与えれば所期の目的を達することができる。この考えは人間にたいする考えではない。子供はモルモットではないのだ。このような考えを子供に応用してはいけません。
本好きの大人でも何のきっかけで本好きになったのか自分の過去のあらましを細大もらさずおぼえていないのだから正確に言えば自分のこともわからないのが現実です。同じような環境に育った兄弟でも本好きになったりならなかったり。人間のことはよくわからないのです。にもかかわらず「良い絵本を読んであげれば子供は本好きになる」という大人がいる。そんなことをいう大人が幼少のころ良い絵本などというものが存在したのか。なかったのに平気でいう。その人は「ぼくは大人になってもさほど本好きにはならなかった。そうならないためにはお子さんに良い絵本を読んであげましょう」とでもいいたいのか。

つけくわえると欧米では読み聞かせ運動が盛んです。もちろん理由がある。文盲率が高いからです。字の読めない大人がたくさんいる。フランスで十一パーセントつまり約十人に一人です。アメリカの文盲率はもっとたかい。なんとしてでも子供の識字率を高めたい。文字に親しませたい。それで読み聞かせ運動ということになったのです。欧米各国あげての国家事業です。セサミストリートもこの国家的な事業の一環です。
ひるがえって日本です。字を読めない大人を廻りに知りません。そうなるとすぐに日本人は優秀なんだ、とおもうのは早計です。欧米と文字の事情が異なるのです。

daddy1.gif大好きなおかあさんやおばあさん、おとうさん、おじいさんが絵本を読んでくれているのですよ。子供はそのことだけで十分満足です。子供に絵本を読むのに「どんなふうにすればいいか」など、なにも気にすることはありません。普通に読めばいい。大人の絵本の読み方にぶつぶつ文句を言う子供。想像してみてくださいそんな子供いるわけがない。
ただただあなたなりに読んであげれば何の問題もありません。てきぱきと小気味よく読みたい人はてきぱきと。のんびりゆっくり読みたい人はゆったりと。ぼくは嫌ですが芝居のように声色などを使って読まないと気がすまない人はドラマチックに。ぼくの趣味を言わしてもらえば、そのときの気分にしたがってそれなりにたんたんとです。

絵本には「男の子向け」「女の子向け」があるはずだ。
そうゆう考え方をするといつのまにか主人公はあなたの子供ではなく有名な絵本になってしまう。
「こんなに有名な絵本に反応しないうちの子だいじょうぶかしら」と。
子供はリトマス試験紙ではないのです。
ついつい絵本がうえであなたの子供はした、つまり子供をないがしろにしてしまうことになる。
主語はつねにあなたの子供でなくてはならない。

boy.gifそんなふうに考えないほうがいいですね。
男の子、女の子といっても千差万別です。個性も様々。
ここまではだれも異存はない。
そこでですが。あなたは子供の個性は様々だと本気でおもっていますか。
ほとんどの大人はおもっていてもかるい気持です。
子供の個性は様々だとは心底おもっていない。
なぜか。
心底おもっていれば「三歳児にはこの絵本。五歳の男の子にはこの絵本がいい」などという考えに同意できる訳がありません。
三歳の子供の個性も五歳の男の子の個性も様々なのですから。

pen-book.gif「この本は文字が少ないから、うちの子にはものたりないわ。もっと文字が多いほうがいいんだけれど。」
「これは文字が多いから、まだ無理だわ」

このような「絵本の文字量と年齢は、関係ありますか」というご質問がよくあります。
はっきりいって関係ありません。
もし文字量と年齢が比例するなら百歳の方は、ものすごく長い文章ということになります。
また詩のように表現された一行のものは、どうなるか。生まれたばかりのあかちゃん向きということになるのでしょうか。(もちろん、これは冗談です)
そもそもおかしいのです。この質問自体。
これは、絵本を「さし絵のある本」と考えた場合の質問なのです。子どもが読書経験をつんでいく時に、まず少ない文章でさし絵が多いものから始め、だんだんと長い文章と少ないさし絵のものに、最後には文章だけのものに移行していく・・という考え方によるものです。
ですから、お答えするのは「さし絵のある本」ではなく絵本についてです。
なにしろ絵本の絵はさし絵ではありません。
私たちが目指している文もある絵もあるのに自然と想像力が動き出す、そんな絵本についてお話しします。

  • 1
オンラインショップ

新着情報

おすすめ

エコぶくろマニュアルダウンロード
絵本館BLOG
twitter ツイッター
facebook フェイスブック
CBLの会

好評連載

編集長の直球コラム
きいてきいてコラム
ユーモアえほんコーナー実施店
書店員さんの声
愛読者カード