作家プロフィール

五味 太郎new

五味太郎GOMI TARO
1945年東京生まれ。
工業デザインの世界から絵本の創作活動に入り、ユニークな作品を数多く発表、著作は450冊をこえる。
サンケイ児童出版文化賞、ボローニャ国際絵本原画展、東独「世界で最も美しい子どもの本」展、1987年国内造本装丁コンクール等で多くの賞を受賞している。
2000年、自伝的エッセイ「ときどきの少年」(ブロンズ新社)で第22回"路傍の石賞"を受賞。

「いつでも絵本。」
ぼくはいつでも絵本です。
いつでも絵本を描いています。
春でも夏でも秋でも冬でも、絵本を描いています。
元気なときでも、しょんぼりしているときでも絵本です。
まじめなときもふまじめなときも絵本です。
ひとりのときもおおぜいでわいわいのときも絵本です。
あっと思えば絵本です。
ふーん、なるほどとなれば、これまた絵本。
うーん、どうなんだろう、しかしつもりなんだ、ようするにあれがこれで、これはそれなんだが、どれがあれで、あれはけっきょくなんなのだろう、なんていう場合も絵本です。
わくわく どきどき そわそわ はらはらのときはぜったいに絵本です。
わっはっはっはっでも、にこにこにやにやでもふふふふふでも絵本です。
どうぶつのみなさんも絵本です。
おばあさんもおばさんもおねえさんもむすめさんもおじょうさんも絵本です。
おじいさんのおやじさんもにいちゃんもぼうずも絵本です。
あかちゃんなんてはじめっから絵本です。
おばけなんかはむこうのほうから絵本です。
ネジとか電信柱とか飛行機とかTシャツとか鉛筆とかパンツとか鞄なんかもかなり絵本です。
パスタとかだいこんとか肉まんじゅうとかおにぎりなんかはそのまま絵本です。
日ようびも月よう日も絵本、昼も夜も絵本、ぼくはいつも絵本です。

イラスト・五味太郎